キレイにし隊! トイレ編

キレイにし隊! トイレ編

衛生陶器に付いた尿石や臭いなどトイレ特有の汚れの原因と清掃方法

場所症状汚れの対処方法清掃用洗剤清掃用具
タイル目地の黒いシミカビ洗剤道具
臭いアンモニア臭洗剤道具
タイル表面の黒ずみ水あか洗剤道具
便器金属パイプの白い汚れ水あかウロコ洗剤道具
金属表面のかたまりサビ、青サビ洗剤道具
黄色いシミ尿石洗剤道具
黒い輪ジミカビ洗剤道具
ピンクのヌメリ細菌洗剤道具
水滴のあと水あかウロコ洗剤道具
鏡がぼやける油膜洗剤道具
蛇口水滴のあと水あかウロコ洗剤道具
白いかたまりエフロ(白華)洗剤道具
茶色のシミサビ洗剤道具
洗面ボウル白や茶色のザラつき水あか石鹸カス洗剤道具
ピンクのヌメリ細菌洗剤道具

黒いシミ(カビ)とは

知  識便器の水が溜まっている水際に黒くくすんだ輪ジミができることがあります。原因はカビと水あかです。
また、湿度が高くなりやすいトイレ内の天井や壁面、タイル目地などにも繁殖します。
黒カビは湿度が5℃でも発生し、25℃前後で最も繁殖します。
また、湿度に関しては65%以上で発生し、80%以上が最も繁殖します。
汚れや雑菌がカビ菌を活性化させています
解決方法ほとんどの黒カビは次亜塩素酸ナトリウム(アルカリ性)を主成分とした液体漂白剤ですぐに取れます。
ただ、壁面や便器内には洗剤が留まることが難しいので、増粘タイプの塩素系漂白剤(アルカリ性)の使用がオススメです。
また、便器内の輪ジミになっている部分は水あかとカビの蓄積層になっていることもあるので、漂白剤だけで汚れが取れない場合は、洗剤を流しきった後に酸性のトイレ用洗剤で水あかを除去するか専用の軽石などで物理的に除去します。
日常清掃換気を良くし湿気がこもりにくい状態が好ましいのですが、便器内では難しいので、トイレ用の中性または酸性洗剤を使用し汚れが残留しにくい状態にします。
もし黒いカビを発見した場合は水あかと共に蓄積して取り除きにくくなるため、早目にカビ取り剤などで除去してください。

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尿の臭い(アンモニア臭)とは

知  識トイレの臭いには尿の臭い、排泄物の臭い、カビの臭いなどが大きく含まれています。
臭いの元は便器だけでなく、壁や天井にも付着しますのでトイレ内全体を中和(消臭)する必要があります。
芳香剤を置いてもトイレ臭を芳香剤の強い臭いでごまかしているだけなので根本的な解決にはなりません。
解決方法悪臭の原因となる尿や便がある場合は取り除き、トイレ用の洗剤で全体を洗浄してください。
消臭剤にはいくつかタイプがあります。
① 空中に散布(スプレー)して、空間や物質に存在する臭いの元を中和するタイプ
② 排泄物等に直接スプレーして悪臭や大腸菌など有害微生物を分解するタイプ
③ 常時水分のある場所にスプレーし、善玉微生物の作用で効果を持続させるバクテリア消臭タイプ
④ 汲み取り式トイレやポータブルトイレの悪臭を中和・消臭するタイプ。
⑥ 空間の悪臭を予防するためにトイレ内に吊るすものや、小便器などに転がすタイプの防臭剤。
日常清掃基本的には中性または酸性のトイレ用洗剤で床、便器、タイル壁などを洗っていただくのですが、洗浄後は湿気がこもるためカビが発生しやすくなります。
洗浄後は出来るだけ換気をよくすることをお勧めします。
カビが発生した場合は塩素系漂白剤を使用して除去してください。

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水あかとは

知  識水道水に含まれるカルシウムなどのミネラル成分が(水が蒸発した後)固まったものです。
蓄積することで水の排出をせき止めるので、どんどん蓄積し線を描いたような白っぽいかたまりになります。
解決方法触っても凹凸が分かるようなひどい水あかの場合は、研磨用スティック(ポリッシュバー等)や研磨用パッド(ダイヤモンドパッド等)である程度先に削り、残った水あかは酸性洗剤で除去します。
日常清掃カルシウムやミネラル成分を含む水分がある場所には、必ず水あかが発生しますので完全に防止する事は難しくなります。
ただ、水分を停留させない状態(こまめな拭き取りや水切り)であれば水あかは予防できます。

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ウロコ(燐状痕)とは

知  識カガミの表面が水滴の痕のように白っぽくなってしまう汚れをウロコ状の水あか(鱗状痕)と言います。
鱗状痕は水に含まれている「カルシウム」や「マグネシウム」「ケイ素」等が乾燥してカガミに残り、それが白っぽいウロコ状の汚れとなったものです。
特に水分が常時発生している場所ではカガミの成分であるケイ素と水の成分であるケイ素が結合してしまい、より一層取り除くことが難しくなってしまいます。
解決方法ウロコ落とし専用の洗剤(クリンカウロコクリーナー)で結合を外し落としやすくしたり、微細クレンザー(しゃらくダイヤモンドクレンザー)や研磨材(ダイヤモンドシート、ダイヤモンドパッド)などで物理的に取り除くことが可能です。
日常清掃ウロコは放置するとカガミと強固に結び付きますので、可能な限り水切り用のスクイジーで水分を落としたり、クロスやタオル等で水分を除去することが最大の防止策となります。
ただ、温泉施設等で24時間多湿な場所に設置されているカガミの場合は水分の除去が難しいため、通常清掃後に水分を除去するなど、一旦水滴を取り除くという作業を行ってください。

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サビとは

知  識お風呂に使用されている金属は水道の蛇口、シャワーヘッド、排水溝の目皿などですが、ほとんどが真鍮の合金でできている為、発生するサビは青サビになります。
ステンレス自体は基本錆びないのですが、漂白剤に反応するため鉄と同じ茶サビが出ることがあります。
※鉄などの金属を置いていたことによるもらいサビもあります。
 サビは基本、金属が酸化することで発生しますので還元剤を用いて取り除くことができます。
解決方法サビ取り剤には4つのタイプがあり適したものを使用します
中性タイプ(液体)
 化学床タイル、アルミ、ステンレスに適しています。
 ただし、サビに反応すると濃い赤紫色になりますので素材に浸透しやすいコンクリートや木材などには不向きです。
中性タイプ(クリーム状)
 素材に浸透しにくい為、コンクリートや木材にも使用できます。
酸性タイプ(液体)
 タイル、石材、一般外壁などに付いた鉄錆の除去に使用します。
 ただし、鏡面磨きの石材等に使用すると艶ボケする恐れがあります。
酸性タイプ(研磨剤入)
 粗目の研磨剤が入ったサビ落としは、サビを擦り落とすのに適していますが、鏡面磨きの素材などには細かな擦り傷が入る場合があります。
 細目の研磨剤が入ったサビ落としは、金属面の光沢を出すのに適しています。
日常清掃銅や真鍮に発生する緑青(青サビ)は、酸と塩分と湿気が充分にあることで発生しますので、換気を良くしたり、酸や塩分が残らないようなるべく水洗いすることで予防できます。
発生しても特に身体には影響がないのですが、見た目があまりよくないので酷くなる前にサビ取り剤で除去してください。
尚、金属が酸化することで発生する鉄錆(茶サビ)につきましては、金属を腐食していきますので、できるだけ早期に除去してください。

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尿石とは

知  識便器内部の尿がかかる部分や溜まりやすい部分にできる黄色い痕(尿石)で尿に含まれるカルシウムが原因で発生します。
尿石は便器内部にガッチリとこびり付いてしまう為、通常のトイレ洗剤(中性~酸性)でキレイに除去することが難しい汚れです。
解決方法物理的に除去する方法と洗剤で分解する方法があります。
物理的に除去する場合は、専用の軽石などを消しゴムのようにして直接擦って除去することができます。
また、洗剤で落す場合には強酸性のトイレ用洗剤もしくは尿石除去用の洗剤で落とします。
洗剤での除去が思うように進まない場合は、時間をかけて湿布(※)などで除去してください。
※湿布…除去する場所に洗剤を充分に含ませたティッシュキッチンペーパーなどをのせ、その上からラップをして洗剤の蒸発を防ぎます。
日常清掃水あかと同様にカルシウム成分が蓄積することで症状がひどくなるため、定期的にカルシウム成分を除去できるトイレ用酸性洗剤を使用するのがお勧めです。

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ピンクの汚れとは

知  識浴室の床や壁面、パッキン部分に発生しやすいピンク色の汚れ(ヌメリ)は「ロドトルラ」という菌です。
水分、石鹸カス、皮脂などを栄養としています。
解決方法消毒用のエタノールを含ませたティッシュを10秒程度当てるだけで死滅します。
その後、水を流しながらブラシなどでこすり落としてください。
日常清掃水分や汚れが溜まりやすい場所では、トイレ用の洗剤などを使用し、ブラシ等で擦り洗いしてヌメリの発生原因を除去します。

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油膜とは

知  識ウロコ(鱗状痕)を完全に除去した後もカガミの表面が乾いてくると曇ったような映りになることがあります。
これは空気中に含まれる油分やシャンプー、リンス剤に含まれる油分(シリコン等)などが原因で発生し、油膜といわれます。
解決方法油膜落とし専用洗剤「鏡・ガラスキレイに!」や「ガラスポリッシュPRO」などで油膜を除去することができます。
日常清掃油膜の原因は油分なので、アルカリ性の洗剤でカガミを洗浄してください。

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白いかたまり(エフロ/白華)とは

知  識お風呂場床面の磁気タイルや壁面、ブロック、レンガの目地、モルタル床の表面などに多く発生します。
エフロ(白華)は、モルタル中の水酸化カルシウムが雨水や霜などに溶けだした後、空気中の二酸化炭素などと反応して炭酸カルシウムになったものをいいます。
屋外の場合、発生する時期は雨や雪、霜などの湿気を多く含みやすい冬や梅雨などが多くなります。
※モルタルとは、石灰石に砂と水を合わせたものをいい、主にブロック塀などの接着材として使われます。
解決方法洗浄部分のひび割れを防ぐため、水養生してから盛り上がっている部分をケレンなどで削り取ります。
残った部分は、エフロ落とし用の酸性洗剤で除去します。
少し残った部分は硬めのブラシや研磨剤入りのブラシで落ちる場合もあります。
日常清掃洗面ボールで発生する場合の原因の一つに水あかや石鹸カスの残留があります。
無害ではあるものの見た目に良いものではないため、スポンジなどで擦り洗いし汚れを残さないことが予防になります。

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石鹸カスとは

知  識洗面ボール内に付いた白い膜やザラザラしたもので、「金属石鹸」とも呼ばれています。
これは、石鹸成分の中の脂肪酸ナトリウムが水道水に含まれているカルシウムなどの金属成分と反応して形成されたものです。
解決方法石鹸カスはアルカリ性なので、基本的には酸性の洗浄剤で落とすことができます。
日常清掃石鹸を使えば必ず石鹸カスができてしまうので、ひどくならないためには日々の簡単な予防が重要となります。
石鹸カスは放置時間が長くなるほど落とすのが面倒になりますので、石鹸を使用した後はスポンジブラシなどで軽くこすっておくことが大切です。反応前に落せば石鹸カスは付着しにくくなります。

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